選択肢がなくなった
2010-11-24


利権に固められた族議員の天下だった自民政権。緊張感を欠くマンネリ政治から失われた十年を生み出した自民政権。そんな「暗黒時代」から、国民が主人公の政治にやっと変わるとの淡い期待を集めて誕生した民主政権だったが、最早それが全くの幻想だったことが明らかになってしまった。
なにしろ、首脳会談で相手の目をまともに見ることも出来ずに用意した台詞を読み上げるだけの首相を筆頭に、軽率失言大臣のオンパレードでは、民主党は所詮この国の政権を任せるに足りない「素人集団」だと言わざるを得ないではないか。
あえて自民との違いを挙げるなら、この素人ぶりだけで、有耶無耶にするやり方や居直り方など後ろ向きの技法は全く同じなのだから話にならない。
一方、周辺国にとっては児戯に等しい「政治ゴッコ」を続ける日本など正にネギを背負ったカモであり、ここぞとばかりに攻勢を強める中国、ロシア、北朝鮮は、逆に言えば外交の何たるかを熟知しているのだろう。
こんな状態がもう少しでも続けば取り返しがつかない程この国の主権が侵害されるまで事態は深刻なのだが、かと言って自民政権に戻せば良くなる保証などどこにも無いのだ。
「自民よりはマシ」のはずだった民主政権が、自民より酷かった訳で、我々にはもう究極の選択すら残されていない。
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